その護身術、手遅れじゃないですか?

祐天寺護身術の会 会報 2011年01月号(号外) より

 
今回は「危機へ対処する術である護身術について語っている」についてです。

防犯講習の講師などをやっていると、「○○な状況や場所で暴漢に襲われたらどうしたらよいか?」といった類の質問をよく頂きます。

最近では秋葉原殺傷事件のような状況で何ができるか・・・とか。

これらへの興味がまったく無駄だというつもりはありませんが、状況としては遅すぎます。

ここは日本だから、「暴漢」の攻撃は、素手で叩く、棒状のもので叩く、刃物で切りつける、抱き着くといった程度の範囲で想像します。

その程度の攻撃を想定するから何となく護身術でもちょっと知っていれば対処できるような感じがするのです。

でも、これが海外なら、ナイフや銃器は当たり前に出てきますし、場合によっては爆弾を体に巻いて起爆スイッチを手に持っているテロリストかも知れません。(日本でもサリン事件ってのがありました。)

「エレベータで暴漢に襲われました。どのように対処したらよいのでしょうか」という質問は、「エレベータで身体に爆薬を巻きつけたテロリストと乗り合わせました。彼は今にも右手に持った起爆装置を押しそうです。何か出来ることはありますか」といっているのと一緒です。

「海外の、しかも特殊な例を出してくるなよ。」と思われるでしょうが、攻撃者によって既に攻撃行動が起こっている状況での対処を話しているという意味では同じです。

相手の攻撃力の大小や遭遇確立が違うので、本質的に異なっているように感じるだけです。

彼らの攻撃行動が既に始まっている時に、「ちょっとだけ知ってる護身術」が役に立つでしょうか。

では何が必要なのでしょうか?



※これより古いコラムもあった筈ですが、ちょっと見つからないので、私のHDDに入っている一番古いやつから。
今後、より古いコラムを見つけたら、それもUPします。

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